楽観主義を身に付けるための読書「オプティミストはなぜ成功するか」
オプティミストはなぜ成功するか マーティン・セリグマン https://www.amazon.co.jp/dp/B00GZBLIVS/ref=cm_sw_r_tw_dp_K2R1QJ8GH6H8NZDKZNTG kindle unlimitedで読みました。 この本の内容はいたってシンプルだと感じました。 「悲観主義」や「楽観主義」がそれぞれ何を引き起こすのか 「悲観主義」と比べて「楽観主義」がどのように優れているか を、実験の結果やデータを挙げながら非常に丁寧に検証していき、最後に では、今から「楽観主義者」に変化するにはどうすればいいのか という具体的な手法について書かれています。 いわゆる 「認知療法」 と言えるような内容が取り上げられた本であり、 実際にここに書かれている内容は実践すれば鬱に非常に効果があり、再発を予防する効果もあるとのことです。 自分はネガティブかも、もしくは自分は物事を楽観的に捉えることに苦手意識がある、という人には特にオススメできる本です。 旧来、精神医療は「悪い所を直す」「マイナスをゼロにする」事に常に焦点を当て続けており、「プラスを増やす」意識を持っていなかったそうです。 そして、マイナスを直しても、プラスにはならないのです。 それが、この本の筆者のセリグマン博士の研究をきっかけに、今日では「ポジティブ心理学」という分野が生まれるまでになった、とのこと。 また、筆者も元々は自分では悲観主義について調べているつもりだったそうで、それが何故楽観主義をテーマにするようになったのかも文中で触れられており、人生ドラマ的な物語性まで感じられてきます。 *** 自分と鬱についての話をします。 精神医療においては、「薬」による治療が必要不可欠です。 かくいう私も、服薬によって重い鬱症状がかなり改善した経験があります。 また、鬱の原因になる不眠(それによって積み重なった睡眠負債)なども薬によって解消することができました。 お薬さまさまです。 ただ、ぶっちゃけて言うと、 薬「だけ」では鬱って直らないな~ というのも、私の実感としてあります。 もちろん、薬に全く意味がない、という意味ではないです。 マイナス(鬱状態)から0(鬱ではない状態)に戻すためには薬は非常に有効です。 特に重度の鬱状態にある時に他の自助努力を取る事は既に難しく、飲んで休むだけで